地域に新たな経済を創り出す「TAKIBIプログラム」始まりました!
西粟倉村ではこれまで、村で企業したい人を募集・育成する「ローカルベンチャースクール」の取り組みを進めてきましたが、2021年より新たに「TAKIBIプログラム」がスタートしました。TAKIBIプログラムとは、西粟倉村の中にある「願い」を起点に、1億円以上のビジネスを複数創出する事業です。
願いとは「これをなんとかしたいという思い」のことを指しており、その実現に向けて村内外の人を巻き込んで協働していく予定です。
なぜ1億円規模のビジネスを創出するのか?
TAKIBIプログラムの最終的な目標は、西粟倉村がIターンだけでなくUターンの人も増える地域になっていくことです。そのために、多くの人を雇用できる仕事が必要になります。TAKIBIプログラムでは1億円以上をその条件と定め、ビジネスを創出していきます。
どうやってビジネスを生み出すのか?
以下の図のように、願いを”火種”、村内外で関わってくださる人を”薪”にたとえ、大きな”焚き火”を起こすことをイメージしています。
具体的には、村民の方から「願い」を集め、村内外の人を巻き込んでビジネスアイデアを生み出すワークショップを行います。その上で、インターン・プロボノを募集しながら詳細なプランづくりを進めます。プランが練りあがったタイミングで随時地域おこし協力隊の制度を活用して実行メンバーの募集を行います。つまり、受け手が「これはおもしろい!やってみたい!」と思えるようなプランを示した上で実行メンバーの募集をするイメージです。
「ローカルベンチャースクール」は起業家起点での事業づくりでしたが、「TAKIBIプログラム」では村内外の人が協働しながらビジネスプランを練りこんでいき、その上で実行チームが組成されていく流れを想定しています。
村民インタビュー!コラム『Uターンの人も増えた村を目指して』
これまでのローカルベンチャーなどの取り組みを中心として、多くのIターンの人が西粟倉村に移住してきました。そして、これからは『TAKIBIプログラム』を通じて、Uターンの人も増やしていきたいと考えています。今後目指したい地域の姿について、萩原勇一さん、國里哲也さんにお聞きしました。
Uターンの人を増やしたい理由は何ですか?
【西粟倉村役場 産業観光課課長 萩原勇一さん】
後継者がいないため耕作放棄地などの色々な課題があります。お祭りや神社の行事も、人がいて地域のコミュニティが守られていないと実行できません。今は、Iターンの人たちの力もあってもっている状態。だから次はUターンの人たちが増えてくれれば、と。これまで村には多くのIターンの人たちが来てくれて、それを喜んでいますが、根っこが西粟倉村だという人も一定数必要だと思うんです。
【株式会社 木の里工房 木薫 國里 哲也さん】
村で育っている僕は、子どものときに神社にいったとか、悪さをしたとか(笑)、思い出も思い入れもあります。いまだに神社の境内で昔のことを思い出すときもある。そんなノスタルジックな思いがあるから、例えば境内の掃除当番があって面倒に感じても、行けるんです。西粟倉村に根を生やして「西粟倉村出身です」と言ってくれる人が増えたら、嬉しですよね。
村の願いを種火に、仕事をつくろうvol.1「観光施設の仕事」
2021年7月、「第1回TAKIBIキャンプ」と銘打ち、西粟倉に雇用を生み出すビジネスアイデアを考えるワークショップを実施しました。今回は「観光」をテーマに、西粟倉村役場、株式会社あわくらグリーンリゾート、村外の観光の専門家が集って議論を進めました。事業化に向けて、今回創出されたアイデアをさらに具現化していく予定です。
TAKIBI通信とは?
2021年春より、西粟倉村のローカルベンチャー事業の一環で新たに「TAKIBIプログラム」が始まりました。TAKIBI通信では今後西粟倉村在住の方に向けて、TAKIBIプログラムに関わる情報発信を行います。
【TAKIBI通信のお問合せ先】
エーゼロ㈱ ローカルインキュベーションチーム 担当 大井・大谷・高橋 mail lv@a-zero.co.jp
ご要望や気になることなど、お気軽にお問合せください。
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