西粟倉村では、令和3年度から令和12年度を計画期間とする『第6次西粟倉村総合振興計画』に掲げる「生きるを楽しむ百年の森林に育まれたむら」の実現に向けた村づくりを進めています。より良い村づくりを進めるため、この1年間の取組を村民や関係人口の皆様とともに評価し、策定した計画の進捗を確認の上、必要な見直しの手続きを進めていくための一助とするため、アンケート方式で、皆さまのご意見やご感想を伺いました。ここでは、その結果の中から皆様にお伝えしたいポイントを整理して紹介します。
【アンケートの実施概要・回答者の基本属性】
※四捨五入による端数の誤差や、未回答などが含まれているため、合計して100.0%にならない場合があります。
【幸福度得点の分布(村民)】〔調査でわかった主なこと〕
■Point1
西粟倉村民の「幸福度得点」の平均は、10点満点で7.0点。
全国平均の6.6点と比べて高めでした。幸福感やくらしの満足度に関して、現在どの程度幸せか、とても幸せを10点、とても不幸せを0点で回答してもらったところ、平均は7.0点となりました。同様の全国調査と比較すると、西粟倉村民は0.4点高いという結果でした。また、「満足度」を聞いたところ、満足しているとまあ満足しているの合計は82.9%でした。こちらも全国平均より高い結果でした。
小中学生は回答者の平均で8.1点と、特に高い結果となりました。
■Point2
村の魅力は、「水・空気・お米」、次いで道路や下水道等インフラ系の整備・維持小中学生は「風景・景色がきれい」「温泉がある」も魅力。関係人口は「豊かな森林」が最も高い。
「村の魅力」については、村民・小中学生・関係人口でそれぞれポイントが違うことがわかりました。村民は、「水・空気・お米」という源流地である本村のありようを評価している人が多く、次いで、高速道路のインターチェンジや冬季の除雪、上下水道網の充実といったインフラ整備への評価が高い結果でした。小中学生は、「風景・景色がきれい」が87.5%で最も高く、「温泉がある」も71.9%でした。関係人口は、「先祖から引き継いできた豊かな森林」が51.9%と最も高く、次いで「空気が美味しい」「風景・景色がきれい」が高い結果となりました。
■Point3
地域集落の課題については、今より10年後が心配
特に空き家や耕作放棄地、道路・集会場などの今後を気にかけている人が多い地区の課題について尋ねたところ、今は高齢化や鳥獣被害の増加が課題という回答が多くみられました。10年後については、高齢化と並んで空き家・老朽家屋・耕作放棄地などの増加が上位にきています。また道路や集会場の維持などについては、回答に差がみられ、今後を気にかけている人が多いことがわかりました。
■Point4
力を入れてほしいことは森林・自然の保全と医療福祉
移動手段の確保や高齢者の暮らしにかかわることが上位を占めています。村に力を入れてほしいことを尋ねたところ、「自然環境の保全」や「山林の管理・保全」といった森林・自然の保全と、「移動手段の充実」「保健医療救急体制」「高齢者福祉」など「買い物支援」など、医療福祉に関する分野が高いことがわかりました。
■Point5
“生きるを楽しむ”に共感している人は約6割
2030年に向かって一人ひとりの人生にフォーカスした取組を引き続き進めていきます。
村民に村のキャッチコピーである“生きるを楽しむ”の共感について聞いたところ、「共感している」が23.3%、「やや共感している」が34.8%で、共感してる人の割合が58.1%でした。小中学生については、わかりやすい選択肢に変えましたが、「とても気に入っている」が21.9%、「気に入っている」が50.0%でした。
村では、「生きるを楽しむ」を村の人たちにより実感を持っていただけるよう、一人ひとりの学びや働き方・くらしに寄り添い、村に住み続けてよかったと思ってもらえるような事業・取り組みを進めていきます。この設問は今後も継続してお尋ねする予定です。
〔コラム〕村民のインターネットサービスの利用
今回初めて、村民のインターネットサービスの利用について質問しました。
村民の回答者全員で見ると、LINE(ライン)の利用が67.8%とおおよそ村民の3人に2人が、Youtube(ユーチューブ)は41.4%と4割以上の人が使っていることがわかりました。LINE(ライン)の利用率は70歳台まで高く、女性の65~79歳も64.3%となっています。Youtube(ユーチューブ)の利用率は男性の方が高め、Instagram(インスタグラム)の利用率は女性の方が高めという傾向が見られます。