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目次
特集 ちょっと不思議な動物園
令和5年度西粟倉村当初予算
議会だより
にしあわくらっ子
あわくら会館
村からのお知らせ
社協だより
その他
特集 ちょっと不思議な動物園
みんなが使えるあわくら会館
あわくら会館が全館オープンし3年が経とうとしています。役場庁舎と図書館が一体となり、共有スペースや会議室は誰でも、やってみたいことをやってみる空間として使っていただけることから、村内外問わず多くの方に利用していただいています。これまでに、村民講師企画として多種多様な出張講座やワークショップ、カフェやお祭りなどその用途は多岐にわたっています。
今回はあわくら会館の一角で「こうじん園長の小さな不思議動物園」として動物園を開催されている講神航さんにお話をお伺いしました。
村で小さな動物園
講神航さん(以下敬称略):月に1回程度、自宅で飼っているトカゲや昆虫など小さな動物を連れてきて、部屋に並べて子どもたちに見てもらったり、実際に触れてもらったりしています。
今は村内のエーゼログループで養蜂チームとして働いていますが、もともと他県市営の動物園で飼育員として働いていました。何年か務めている中で、動物の事や飼育について勉強もして、転職をきっかけに西粟倉村に移住した後に、まさか移住先でこうして自分が動物園を開けるなんて思っていなかったです。でもそれは、やろうと思えばやらせてもらえる、やってみたいことを実践できる環境があったからだと思っています。
動物園を開こうと思ったのは村の子どもたちが来てくれて、楽しんでくれればいいなと思ったことがきっかけです。子どもたちが動物をみてはしゃいでいたり、勉強してくれている姿を見ると飼育員として務めていて楽しい瞬間でした。今は、出来れば楽しんで終わりではなくて、その後に役に立つことも学んでもらえればいいなと思いながら、自分自身も楽しみ、悩みながら開催しています。
直接見て、触れて分かること
講神:動物園のタイトルにもある「ふしぎ」というのは少し変わった動物を連れてくることが多いのでつけてもらいました。もともとトカゲを自宅で飼っていて連れてきていたんですが、そこからヘビやカメ、デュビアというゴキブリの仲間など動物を徐々に増やして今に至ります。
初回の開催で子どもたちから思ったよりも良い反応をもらえたんです。興味をもって来てくれる表情の子、興味はあるけど怖そうな子、中でも「気持ち悪い!」と言う子が居ると、少しでも、人(外敵)から身を守るための色であることや、形だということに踏み込んでもらいたくて「どうして気持ち悪いと思う?」と問いかけて考えてもらうきっかけを作っています。飼育員として動物園にいたときには、見に来てくれる方から直接話を聞くこと、話すことがなかなか出来なかったので、子どもたちの反応をダイレクトに受け取ることが出来てとても面白いです。実際に、動物を目と鼻の先で見てみないと分からないこともたくさんあると思うので、以前勤めていた動物園のようになにか学びになる要素も伝えたいと思っています。
西粟倉での生活との関わり
講神:子どもだけではなく、村内の大人の方にも何か伝えられたらと思います。例えばヤマカガシというヘビは、兵庫県、鳥取県付近の個体は青いものが多いですが、西粟倉村の個体はびっくりするくらい鮮明な青色なんです。これからは、西粟倉ならではの動物や西粟倉にいるからこそ実感できるお話が出来たり、体験してもらえたら面白いのではないかと考えています。
なんのために動物園があるのかというところが大事だと思っていて、来てくれる方に楽しんでもらうことは前提ですが、「楽しい」「かわいい」で終わりにしたくなくて、村の中での生活でふとした瞬間に思い出してもらえるように、より身近な生き物について知ってもらえたらと思います。また、このあわくら会館の中で開催させてもらえているので、図書館にくるきっかけになることが出来れば嬉しいなとも思っています。
子どもが何でも捕まえてきてしまうというお母さんがいれば相談にのりますし、こういうのが見てみたい!やってほしい!ということがあれば可能な限りお応えしていきたいです。
実は意外と知らない生き物の秘密や西粟倉村だからこそ知ることが出来る情報を、講神さんならではの方法で伝えられています。
あわくら会館で行われているイベントは毎月の折込チラシをご覧ください。
広報にしあわくら5月号全文は以下でご覧ください。
電子書籍版はこちら〈okayama ebooks〉PDFデータでご覧になる場合は下記リンクをご覧ください。広報にしあわくら2023
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