にしあわくら TAKIBI通信 vol.9

2021年春より、西粟倉村のローカルベンチャー事業の一環で新たに「TAKIBIプログラム」が始まりました。 TAKIBI通信では西粟倉村在住の方に向けて、TAKIBIプログラムに関わる情報発信を行います。

村の「住まい」の改善を目指して!

西粟倉村では、百年の森林構想やローカルベンチャー推進の取り組みなどが注目され、全国から移住者が増加した結果、住宅不足が課題となっています。

しごとくらし応援住宅(中土居)や単身者用のユニット型実証住宅(下土居)の整備、空き家活用の補助金など、住宅不足を解消するため、様々な対策を実施しています。

しかし、選択肢が少なく、特にファミリー世帯を中心に、転入希望者の受け入れが難しかったり、ライフステージの変化に村の住宅供給が対応できなかったりしています。

その結果、村に住みたい人が村外に住まざるをえないケースもおこっています。さらに、現在村にお住まいの住宅においても、断熱対策が不十分で冬の寒暖差など住みにくさや健康リスクの高まりが不安だという声も挙げられています。安心して住み続けられる村であるように、需要にあった住宅の供給や住環境の改善は重要なテーマです。TAKIBIプログラムでは2024年3月8・9日に村内の不動産関連事業者として、有限会社小松組、一般財団法人西粟倉むらまるごと研究所、株式会社エーゼログループ不動産事業部、役場職員、村外事業者とともに、村の住宅不足や住環境を改善する事業アイデアを検討するワークショップを行いました。

TAKIBIキャンプで生まれたビジネスアイデアの紹介&ビジネスプラン審査会を実施しました!

2つのビジネスアイデアが生まれました!

アイディア① 様々な住宅に対応できる建材開発

木を使って組み立て式のパネルでキットを作成。組み立て式なら、一人暮らし用の家から二人暮らし用の家へ、住民のニーズに応じた家が提供できるのではないか。外壁を使えば、断熱対策へもつながる。様々な課題に対応できる可能性が検討できた。

アイディア② 安心して託せる空き家管理組織

住まいが手に入らない、でも、空き家があるという状況の改善を目指す事業。百年の森林構想の事業構造を住宅関係に展開し、空き家管理組織を立ち上げ、村に合った形で運用していくのはどうか。

今回検討されたビジネスアイデアは、今後さらなるブラッシュアップを行っていきます!

第1回TAKIBIキャンプの審査会を実施しました

2023年の11月7日に、第1回TAKIBIキャンプから生み出されたビジネスプランの審査会を実施しました。提案者のNPO法人ETIC.より環境再生型ビジネスリーダーの育成の拠点として、西粟倉村で研究や研修が行われるという事業プランが発表されました。さらに事業を通じて専門家が村に訪れ、研究や研修の知見が活かされることで、村の自然環境の維持や改善が期待されます。

今後は新しく法人を立ち上げ、事業を進めていく計画です。「生物多様性の課題について、その再生を目的とした事業プログラムに取り組む事例は日本でもほとんどないと思う。

先進性があり、西粟倉でやっていただくのは非常に大きな意味がある。」「この計画は、村の教育にも繋がる」と審査委員よりコメントをいただき、承認いただきました。

画像をクリックするとPDFファイルが開きます。
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TAKIBIプログラムとは?

村の中にある「願い」を起点に、売上1億円以上のビジネスを複数創出する事業です。願いとは「これは何とかしたいという思い」を指しており、実現に向けて村内外の人と協働しています。目標はIターンの人だけでなく、Uターンによって地元の子どもたちが戻ってくる村を目指し、多くの人を雇用できる仕事を創出することです。開始から3年目を迎え、事業アイデアの創出と、これまで生まれた事業アイデアの具体化を並行して進めています。

【TAKIBI通信のお問合せ先】
(株)エーゼログループ 地域共創事業部 担当 高橋 mail:lv@a-zero.co.jp
ご要望や気になることなど、お気軽にお問合せください。

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