
皆さんこんにちは。西粟倉出身1994年生まれ関東圏在住の服部愛華です。
子どもの頃は、12人という少人数の学年で、豊かな自然に囲まれながら毎日を元気いっぱいに過ごしていました。姉たちや小中同窓生通信1人目の宮本瑠士くんと一緒に、原生林を登ったり、元湯までアイスを買いに行ったり。冬はスキーウェアを着て雪だるまやかまくらを作ったり、ソリすべりをしたり…。自然の中でのびのびと遊んだ日々は、今も心に残る大切な思い出です。ご近所のご家族と一緒にバーベキューやお好み焼きパーティーをしたこともあり、そうした時間が宝物のような記憶になっています。
小中学生の頃は、あわくら探検クラブにもずっと参加していました。皆既月食や天体観測、そうめん流しやキャンプなど、毎月わくわくするイベントがあり、自然の中で夢中になって遊びながら学ぶ時間が大好きでした。こんな活動がある地域で育ったことに、今になってますます感謝の気持ちが深まっています。
私が園芸に興味を持つようになったのは、小学5年生のころ。中学生になると、部活が終わって家に帰ってから、毎日のように庭に出て、夏は暗くなるまで植物と過ごしていました。今では休日にベランダで菜園やガーデニングを楽しんでいます。コンパニオンプランツの組み合わせを考えて植物を植えたり、コンポストで土づくりをしたり、納豆菌や根粒菌を活用できないか試してみたり。“菌ちゃん農法”という自然に近い育て方にも関心があり、西粟倉のような広い土地で野菜を育てられたら…と夢がふくらんでいます。

私の将来の夢は、大工さんやお花屋さん、建築士、緑化、先生の仕事など、時期によってさまざまでした。大学時代には塾講師として4年間働き、先生になる夢をひとつ叶えることができました。建築の夢も、今の仕事を通じて少しずつ形になってきており、知識が広がっていくことが嬉しいです。
就職後はゼネコンで現場監督として働きました。高知では市役所、徳島では病院、福井では工場や事務所の建設を担当。福井の約7億円の現場では、工程表の作成からお引き渡しまでを任せていただき、大きな達成感がありました。現在は東京の本社で、積算という設計に近い業務に携わっており、現場での経験を活かしながら新しい知識を学ぶ毎日です。

転勤を通じて各地で学んできたことや感じたことを、いつか遠くからでも、大好きな西粟倉に何かしらの形で還元できたらいいなと願っています。
服部愛華(はっとり あいか)プロフィール

1994年 西粟倉村に生まれる
西粟倉村立西粟倉小学校・西粟倉中学校卒業
岡山県美作高校卒業
香川大学卒業後、総合建設会社に入社
この記事はリレー形式で西粟倉村の同窓生に連載していただく予定です。次回もお楽しみに!