【挑戦者の本棚】一般社団法人Nest 青木采里奈さん

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前回から引き続き、一般社団法人Nestで活躍されている方々に登場していただきます!

青木采里奈さん(一般社団法人Nest)のプロフィール

青木さんは宮城県のご出身。2022年3月より現職に着任されています。これまで国際教育系NPO団体や地域教育系企業にて活動し、主に探究学習のイベントなどの企画・運営を行ってきたとのことです。

今回は、『子どもたちはもちろんのこと、大人も一緒になって多様なおもしろさに触れあい、学びあう環境をデザインしていきたい』と語る青木さんに、オススメの本をご紹介いただきました!

青木采里奈さんの本棚

「こころ」 夏目漱石(著)

https://www.kadokawa.co.jp/product/200401000391/

この本との出会いは、高校の国語の授業でした。森鴎外の『舞姫』を扱っていた時、どうしてもその物語に馴染めず、教科書をパラパラと捲っていて見つけたのが『こころ』でした。教科書には最後の「先生と遺書」のパートしか載っていませんでしたが、その部分だけでも十分な衝撃を受けたのを覚えています。

それ以来、折に触れて読み返しています。作品そのものはもちろんですが、漱石という人物への親近感もあります。華々しいはずのイギリス留学に嫌々行き、向こうで鬱々としていたエピソードを知ってから、彼が大好きになりました。私も大学時代にイギリスへ短期留学しましたが、現地で何かつらいことがあるたびに、漱石の存在に救われていました。 どこか冷めた諦観を漂わせながらも、一人の人間として、人生の理不尽や「自分を生きること」に最後まで真剣に向き合おうとする。そんな姿勢に惹かれます。もし彼に会えるなら、Kに言わせた「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」という言葉について聞いてみたいです。漱石自身がどんな経験を経て、どういう意図でこのフレーズを登場人物に託したのか。私自身がそれを理解するには、まだまだ経験値も思慮も足りないと襟を正す一文です。(青木)

「ジャガー・ワールド」 恒川光太郎(著)

https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000418066

大学生の頃からずっと追いかけている作家ですが、2025年に読んだ中ではこれが一番の収穫でした。マヤ文明を舞台にしたファンタジー作品です。

私は大学で歴史学を専攻しており、歴史の面白さとは、人間が壮大な流れの中の一点に過ぎないという事実にあると思います。変わりゆく流れの中で、それでも生まれた以上、人と共に生き、生きるために戦うとはどういうことか。本作はそれを淡々と、しかし力強く教えてくれます。私が歴史に惹かれるのは、単なる事実の羅列ではなく、そこに生きた人々が心を動かしていた「物語」があるからなのだと、改めて気づかされました。

作中の「戦いとは、なぜかそうなるもの」という言葉が印象に残っています。主人公たちも決して好んで戦っているわけではありません。それでも、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされて、この「なぜかそうなってしまう」という感覚は、私自身の日常や実感ともどこか通じるところがありました。(青木)

「何もしない」 ジェニー・オデル(著)

https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000614417/

以前、知り合い同士の読書会の課題本として推薦し、レジュメまで作成した思い入れのある一冊です。本書の中で「何もしない」とは、単にダラダラすることではなく、「まともに機能しなくなった感情を呼び起こすこと」だと定義されています。

現代の「注意経済(アテンション・エコノミー)」の中では、私たちの関心は常に外側に奪われ、効率ばかりを求められます。そんな中で、あえて「何もしない」時間を持つことは、自分自身の感情を取り戻すための切実な技術であるという解釈が面白いなと思いました。

効率や生産性という物差しから一度降りて、自分の注意をどこに向けるかを自分で決めること。それは、情報過多で、常にやることに追われる現代において、自分をすり減らさずに生きていくための重要なバランスのとりかたのひとつなのではないかと思います。(青木)

最後に

今回ご紹介しました書籍はNestが運営する「化猫堂」でもご覧いただけます。化猫堂では文房具・書籍の販売、カフェ営業を行っています。地域の方が珈琲を飲みにふらっとお越しいただいたり、小中学生が文房具を買いに来てくれたりと、どなたでもお越しいただける場所になっておりますのでお気軽にお立ち寄りください。

営業時間:水・金曜日 11:00~15:00
場所:Pocket向かい(あわくら会館裏)

※Pocketにスタッフがいる場合はいつでも開けることができますのでお声掛けください。

青木さんおよびNestの活動を応援していただける方は、ぜひ以下のホームページやSNSをチェックしてみてください!

一般社団法人Nest 公式サイト

一般社団法人Nest Facebook

『西粟倉村で「生きるを楽しむ」ために。Nestの取り組みが、子どもたちをぐんぐん成長させ「生きる力」を育んでいる。』(Nestインタビュー)

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