子育てをサポートすることで家庭と職場で働きっぱなしの母親たちに休まる時間をつくりたいと、西粟倉村役場の保健福祉課の保健師、上野恵里(うえの・えり)さんを中心とした役場職員、社会福祉協議会、保育師さん、助産師さんが集結したチームで繰り返し議論しながら、地域のボランティアによる育児支援として「おひさま」は始まりました。
西粟倉村や移住者が増える地域として紹介されることもありますが、一方でお母さんたちが知り合いの少ない中で、1人で子育てを抱え込み苦しいことがないように「おひさま」は生まれています。
2017年から始まった「おひさま」は、これまでも託児ボランティアの説明会やボランティアとのマッチング、預ける側と預かる側の交流会などを、西粟倉村社会福祉協議会や地域子育て支援拠点「つどいの広場『Bambi』」と協力して、開催してきました。
上野さんは当時西粟倉村の母子保健を担当し地域の母親たちと話す中で気づいたお母さんたちの心の声が立ち上げのきっかけになっています。
「お母さんたちの話を聞いていると、『イライラして、子どもを強く叱ってしまった』という声は少なくありません。そして、お母さんたちがひとりで反省している姿を見ていたら、『どうにかして、イライラする状況を減らすことはできないかな』『子どもとゆっくり向き合う時間を持てるようになったらいいな』と思うようになりました」(上野さん)
おひさまの仕組みは、子育てで援助を受けたい人(おねがい会員)と援助できる人(てだすけ会員)とで成り立っています。
会員(てだすけ会員、おねがい会員)になるにはボランティアグループ「おひさま」に登録し、おねがい会員からの依頼に合わせててだすけ会員がマッチングされ、一時預かりが実施されます。
おねがい会員になれる方は、概ね生後6か月~小学校就学前までの村内在住の方となります。
てだすけ会員は、村内在住・在勤の方で安全に子供を預かることができる方、この活動に理解と熱意を持っている方、心身ともに健康な方です。
利用料金はお子様1人につき、1時間 300円。(※1時間15分を過ぎた場合は2時間分の料金となります。)
おねがい会員になりたい、てだすけ会員になりたい等「おひさま」に共感、参加、活用いただける方は是非お問い合わせください。
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会員登録・おひさま利用に関するお問い合わせ
西粟倉村社会福祉協議会 0868-79-2561
つどいの広場「バンビ」 0868-75-3920
サービス利用日と時間 : 月曜日~金曜日 午前8時半~午後5時(バンビ閉所時間)
※祝祭日・お盆8/13~15・年末年始12/28~1/3を除く
詳細:西粟倉社会福祉協議会HP http://www.nishiawakura-wel.or.jp/ohisama.html
参考記事:母親がもっと育児を楽しめる村に! 西粟倉の母親支援プロジェクトから、地域に子育ての輪を育む優しさを感じた http://throughme.jp/nishiawakura_okasanproject/