新しい宿泊交流施設ってどうなっとん? 〜広報にしあわくら 2024年6月号より〜

この記事の最後にPDF版のリンクをご紹介していますので、是非ご覧ください。

解説!村のあれって どうなっとん?

西粟倉の「今」を紐解く

今月のテーマ 新しい宿泊交流施設ってどうなっとん?

新しい宿泊交流施設オープン

令和6年5月16日、約半世紀にわたり村民に愛された「国民宿舎あわくら荘」の跡地に、新しい宿泊交流施設がオープンしました。

その名前は、

「100年の森のホテル栞(しおり)」

4月27日の内覧会では、約200人の方が訪れたことからも多くの村民の方が「どうなっとん?」「どうやって利用したらいいん?」など関心を持たれているのではないでしょうか。

今回の特集では、栞(しおり)の館長である石井さんにインタビューを行い、思いや宿泊施設やレストランの料金やサービスをお聞きしました。

栞の配置

ワンテーブルとは?

栞(しおり)を運営しているのは、宮城県に拠点を置いている「ワンテーブル」という会社です。東日本大震災での経験を起点として、防災非常食ゼリーの製造・販売を手掛けています。
また、地方創生事業にも参画しており、村外では、ホテル・カフェ・海の駅の運営、村内ではあわくらんど、黄金泉など観光施設を、従来の第三セクターに代わって経営し、民間ノウハウによる健全化に取り組んでいます。

今回、栞(しおり)の館長である石井佳宏(いしいよしひろ)さんにコンセプトや注目してほしい所などお話をうかがいました。

館長の石井さん
山吹の共用スペースでお話を伺いました。

「栞の名前の由来」

-宿泊交流施設に「栞(しおり)」という名前には、どのような思いがあるのでしょうか。

石井 栞に来れば、「栞というホテル楽しかった」「景色がすごくよかった」など、本の栞(しおり)のように人生の一ページに栞を挟んでほしいという思いから名付けました。

「各建物の名前の意味」

-宿泊する部屋の名前には、紅掛空(べにかけそら)や東雲(しののめ)など、普段の生活の中では聞かないような名前をつけているのはなぜでしょうか。

石井 山や森の色は、緑一色ではなく様々な色があります。そこから日本の伝統色である紅掛空(べにかけそら)、東雲(しののめ)などを名づけています。

「栞のコンセプト」

-新しい宿泊交流施設を建てるにあたって、どのようなことを大切にしましたか?

石井 周りが木々や山に囲まれている場所だからこそ、山の風景に溶け込むようなデザインになっています。西粟倉村の木材を使った外壁や内装などの暖かさに直で触れて感じていただきたいと思っています。せっかく自然の中にお越しいただくのでデジタルデトックス(デジタル機器から距離を取り、心身の疲労やストレスを軽減すること)をしていただきたく思っています。部屋には、テレビを置かず、周りに何もない場所で日々の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間を楽しんでもらいたいです。

「注目してほしい所」

-栞(しおりに)に訪れたとき、一番注目してほしいところはありますか。

石井 全部注目してもらいたいのですが、全ての建物に大きい窓が備えつけられています。その窓から村の雄大な自然を見てほしいです。村の方々にとっては見慣れている景色でも見る
人によって大きな価値を持っています。訪れる皆様にはその価値を提供できればと思っています。

山吹(やまぶき) 共用スペース
お食事処 森の緑
村の景色にとけこむ施設と
あわくら荘時代からのケヤキの木

「村民の方にメッセージ」

-栞(しおりに)に訪れたとき、一番注目してほしいところはありますか。

石井 全部注目してもらいたいのですが、全ての建物に大きい窓が備えつけられています。その窓から村の雄大な自然を見てほしいです。村の方々にとっては見慣れている景色でも見る
人によって大きな価値を持っています。訪れる皆様にはその価値を提供できればと思っています。

-最後に、村民の方々にメッセージをお願いします。

石井 あわくら荘という村を象徴する施設がなくなり、新しくできた栞(しおり)はあわくら荘の面影は少ないかもしれません。皆さまの思い出に新しく加えられる施設になりたいと
いう思いをもっています。あわくら荘と同様、またはそれ以上に村民の皆様に栞(しおり)が愛されるように頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
また、村民のかたであれば、電話予約に限り、村民割引を予定しております。ぜひ栞(しおり)にお越しください。

村民割引とは?

村民割引に関しては1家族(団体)1回でお願いします。スイートやメゾネット利用で4名様であれば1名につき1000円割引いたしますので、4000円割引になります。
※電話での予約のみ対象。チェックイン時に村内住所確認が必要。村外の方は親族やご友人でも割引対象外とさせていただきます。

共用棟

モリノコエ(宿泊者限定)

西粟倉村が「百年の森林構想」を掲げ、長い歳月をかけて育んできた森から生まれる”食財“に向き合い、新しい知恵と技法を取り入れながら、”食財“を活用し、育てることよる森の循環を目指した「循環型レストラン」です。

メニュー
  • 朝食(2500円)
  • 夕食コース料理(12000円)
    • 森の恵みコース(季節や仕入れによって内容が変化します)
      • コンソメスープ
      • 牛のタタキ冷製サラダ仕立て
      • 牛のタルタル
      • 季節野菜のロースト
      • ステーキマデラソース添え
      • ご飯もの(あわくら牛めし、赤ワイン煮込みカレー選択)
      • デザート
  • 焼肉(スタンダード5000円、プレミアム8000円)
  • 晩酌セット(3500円)

夕食をお選びの方は飲み放題が含まれます。居酒屋メニューも予定しております。今後コース料理や提供できるサービスを増やしていく予定です。
※宿泊料金にプラスされます。

夕食のコース料理
モリノコエ

お食事処森の緑 (予約が必要です)

正式なサービス開始(7月以降)に向けメニューの開発を進めています。決まりましたら広報などでもお知らせしますのでお楽しみにしてください。
このレストランは、予約が必要になりますが、村民の方々も利用が可能です。法事、同窓会、飲み会などに利用してください。

宿泊棟

100年の森のホテル 栞(しおり) オープンによせて

「100年の森のホテル栞(しおり)」は、「国民寄舎あわくら荘」(1971年創業)に変わる新しい村の宿泊施設として開設されました。

村の観光事業の草分けとして、また冠婚葬祭など村民生活の様々な場面の背景を半世紀にもわたって支えてくれた「あわくら荘」でしたが、時代の変化とともにその世代交代を叶えたものとなりました。特に視察等の来村者や、また海外からのインバウンドを見据えた村の観光拠点としての役割に期待したいところです。また、官民協創事業でもありますので、事業運営者としても、村民への柔軟な対応に心掛けるなど一日も早く新しい顔として認知され、住民共々にさらなる成長、発展に向け繁栄することを希望しています。

西粟倉村長 青木秀樹

ご予約は栞(しおり)ホームページ、お電話からお願いします。シーズンによって価格が変動します。

〇宿泊施設 https://shiori-nishiawakura.com
〇電話番号 0868-75-3412
〇レストラン 予約は7月以降からです。
〇アクセス 鳥取道西粟倉ICより車で3分、 智頭急行あわくら温泉駅から徒歩 10 分

広報にしあわくら6月号全文は以下でご覧ください。

広報にしあわくら2024

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