
この記事の感想をお伺いするアンケートを実施しています。本文の最後からご案内していますので是非ご回答ください!
前回、前々回から引き続き、一般社団法人Nestで活躍されている方々に登場していただきます!
福岡要さん(一般社団法人Nest)のプロフィール
福岡さんは埼玉県のご出身。2021年4月より現職に着任されています。これまで山形、沖縄で地域教育に関わってこられました。「考えることは生きること」をモットーに、NestやPocketの運営をつうじて日々ご活躍されています。
今回は、『子どもから大人まで学ぶことに没頭できるような環境づくりをサポートしていきたい』と語る福岡さんに、オススメの本をご紹介いただきました!

福岡要さんの本棚
「人間にとって科学とはなにか」 湯川秀樹 (著)、梅棹忠夫 (著)

2人の知の巨匠が60年ちかくも前に対談された。達観は科学の「作業化」を予見し、人間の最後はこのままいくと「自らを喜ばせるもの」だけになっていくだろうと話されている。科学は「論理的な物」ではなく、全存在をかけた「当為」である、と2人は語る。科学は本来「無目的」的に行なわれるべきものである。昨今の科学は「人類にとってどんな価値があるのか?」を言わなければ予算もとることが難しくなっている。しかし「人間活動」としての「研究」はもっとシンプルで、もっと実存的なはずである。「どうせ意味などない。ただ存在をかけていくことが研究である」。私の心に深く刻まれている生き様である。(福岡)
「コロボックル物語1 だれも知らない小さな国」 佐藤さとる(作)、村上勉(絵)

市立図書館に行くのが楽しみな子ども時代だった。親に連れていってもらい、図書館に放たれて自分が読みたい本を探す。夢中で探し回ると、背丈ほどの本棚の中にはときに光輝いて見える本に出会えた。生き物が好きな私は、いつでも「ちいさきものたちの世界」に入り込みたいと思っていた。クモやトカゲの世界をつねにじーっと眺めているような少年だった。『だれも知らない小さな国』は、そんな私の想像力をさらに広げ、リアリティたっぷりに描かれた世界は、つねに隣にあった。蜘蛛の糸をからみとって使うには?アマガエルの皮はカッパになる!素敵な挿絵も相まって、私はいつでも「コロボックル」になれた。「またその本借りるの?」となかば母に呆れられながらも、何度も何度も借りて読んだ、心の中の大切な「国」である。続刊の『豆つぶほどの小さな犬』もミステリ要素あり、ロマンスもあり、おすすめである。(福岡)
「自分の中に毒を持て」 岡本太郎(著)

「芸術は爆発だ」。若い人にはあまり伝わらなくなったかもしれないが、お決まりのフレーズである。有名なフレーズは省かれやすい。たとえば「少年よ大志を抱け(Boys be ambitious)」の続きに「金銭や我欲のために(not for money or not for selfish aggrandizement)」があるだけで印象が変わるように、続きを知ると見えてくる世界もある。件の言葉の続きは「これは随分前からの私の信念であり、貫いてきた生き方だ。全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。それが爆発だ。人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ」という続きを読むと、ただのイロモノではなく「生き方」の話をしているのだとわかる。岡本太郎が見ていた時代よりもさらにきれいな物、見やすいもの、わかりやすいものがあふれてきた現代。彼の言うような「爆発的な生き方」をすこしでも実現したいと日々思い続けている。(福岡)
最後に
今回ご紹介しました書籍はNestが運営する「化猫堂」でもご覧いただけます。化猫堂では文房具・書籍の販売、カフェ営業を行っています。地域の方が珈琲を飲みにふらっとお越しいただいたり、小中学生が文房具を買いに来てくれたりと、どなたでもお越しいただける場所になっておりますのでお気軽にお立ち寄りください。
営業時間:水・金曜日 11:00~15:00
場所:Pocket向かい(あわくら会館裏)
※Pocketにスタッフがいる場合はいつでも開けることができますのでお声掛けください。
読後アンケートの回答をご紹介!(一部抜粋)
- ひとつ改めて感じたことが、欲の為に行う事は成功しないが無欲に純粋に楽しさや相手の事を思いながら行う事は成功しやすい?とよく言われたことを思い出しました。あらためて大切なことを思いかえしてます。記事ありがとうございます。頑張ってください 応援してます。
- 岡本太郎さんの本は私も読んでとても刺激を受けました。
- 「考えることは生きること」同感です、 しかし、現実は忙しさに追われ、じっくり考えることができていません。 また、他人の価値観に縛られて、行動したりしています。考えるとことを忘れてしまっているかのように。 他人の人生をいきているかぎり、生きることには苦しみにあふれます。 逆も真。 生きることは考えること。
- 大変興味があり、子育てを西粟倉にてしたいと検討してます。
- 福岡さんの本棚を読んでいると、 「科学」「観察」「生きる」という言葉が、自分の内側にも静かに響いてきました。 『人間にとって科学とはなにか』で紹介されていた 「科学は『論理的な物』ではなく、全存在をかけた『当為』である」 という一文は、 “意味を求めすぎず、まず世界に向き合う”という姿勢そのものだと感じました。 私自身、観察を通して世界とつながろうとしてきたので、この言葉は深く胸に残りました。 『だれも知らない小さな国』の 「私はいつでも『コロボックル』になれた」 という語りには、 子どもの頃に世界をじっと見つめていた時間がよみがえりました。 小さなものに目を向けることが、 そのまま“生きる力”につながっていく感覚が心地よかったです。 そして『自分の中に毒を持て』の 「人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ」 という続きの言葉。 観察して、気づいて、そこから一歩踏み出すときの“爆発”のような瞬間を、 私も大切にしたいと思いました。 3冊を通して、 「生きるとは、世界を観察し、自分の存在をどう使うかを問い続けること」 そんな福岡さんの姿勢が立ち上がってくる記事でした。
- 私も本を読むことが重要だと思っております。しかしながら、日々の仕事や雑務に終われ、時間を作れないのが現状です。(時間は作るものですが…)今後も良い本をご紹介ください。
- 様々な経験を活かして活躍されてるのを羨ましく思うことと何かの形で見習いたいと思います
福岡さんおよびNestの活動を応援していただける方は、ぜひ以下のホームページやSNSをチェックしてみてください!
『西粟倉村で「生きるを楽しむ」ために。Nestの取り組みが、子どもたちをぐんぐん成長させ「生きる力」を育んでいる。』(Nestインタビュー)
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